経営学検定試験は、 経営に関する基礎的・専門的知識やその応用能力としての経営管理能力や問題解決能力が一定水準に達していることを全国レベルで資格認定するわが国唯一の検定試験です。


経営学検定試験協議会委員
相原  修 (成蹊大学教授) 秋山 義継 (拓殖大学教授) 阿部 周造 (横浜国立大学教授)
稲垣 保弘 (法政大学教授) 岩井 清治 (桜美林大学教授) 海老澤栄一 (神奈川大学教授)
大西 幹夫 (名城大学教授) 大野 功一 (関東学院大学教授) 大平 浩二 (明治学院大学教授)
小椋 康宏 (東洋大学教授) 飫冨 順久 (和光大学教授) 加藤 茂夫 (専修大学教授)
加藤 吉則 (立正大学教授) 金子 逸郎 (明治大学教授) 上村 祐一 (亜細亜大学教授)
亀川 雅人 (立教大学教授) 川端 大二 (愛知学泉大学教授) 菊池 敏夫 (日本大学名誉教授)
酒井 甫(青森中央学院大学教授) 厚東 偉介 (早稲田大学教授) 小嶋 廣光 (北海道大学教授)
小山 明宏 (学習院大学教授) 佐久間信夫 (創価大学教授) 櫻井 克彦 (中京大学教授)
榊原 茂樹 (神戸大学教授) 高橋 宏幸 (中央大学教授) 対木 隆英 (日本大学教授)
辻村 宏和 (中部大学教授) 冨田 忠義 (独協大学教授) 花枝 英樹 (一橋大学教授)
平田 光弘 (星城大学教授) 藤田 誠久 (龍谷大学教授) 二神 恭一 (愛知学院大学教授)
廣田 俊郎 (関西大学教授) 堀  彰三 (愛知大学教授) 増田 茂樹 (愛知産業大学教授)
西田 安慶(東海学園大学教授) 松本 芳男 (日本大学教授) 水野 博志 (福岡大学教授)
水谷内徹也 (富山大学教授) 宮城  徹 (駒沢大学教授) 村上 宏之 (松山大学教授)
森川 信男 (青山学院大学教授) 矢島 茂 (ディシジョン・アソシエイツ代表)




 経営学検定試験の受験対象・レベル・範囲・試験方法

グレード・対象・レベル
グレード対 象学 習 内 容レ ベ ル
初級学生・初学者経営学の基礎 ・短期大学卒業生、4年制大学の2〜3年生レベルで習得しておくべき経営学の基礎知識が求められる。
中級ビジネス・パースン経営に関する専門知識及び問題解決能力 ・ビジネスパースンが通常身につけておくべき経営学に関する専門的知識や問題解決能力が求められる。
上級経営幹部候補
経営幹部
経営に関する高度の専門知識・経営能力 ・経営学専攻の大学院生(MBA)レベルの専門的知識と、経営幹部として期待される実践的な経営能力が求められる。



試験方法

試験方式・合格基準
試験範囲 試験問題 試験方式 試験時間 合格基準
初級 経営学の基礎 50問四肢選択 マークシート 90分 65%
中級 経営に間する知識とその応用 第1分野 各分野50問
四肢選択
マークシート 90分 65%
第2分野 90分
上級 1次試験 経営に関する知識 記述式 180分 65%
ケーススタディ 記述式 90分
2次試験 マネジメント・プランの作成
マネジメント・プランは、与件を設定したものとする。
2週間程度で自宅作成し、事前提出とする
マネジメント・プランのプレゼンテーション ・経営課題のレポートをパワーポイントでプレゼンテーションを行う。
・6〜7人をグループとし順次発表する。
プレゼンテーション:約10分
質疑応答:約10分
グループ・ディスカッション
(グループ編成約6人)
設定したテーマについてディスカッションを行う(予定):約40分



科目免除
中級は第1分野と第2分野の合格資格を延長
○ 中級初回 (第1分野・第2分野を同時受験する) の試験が不合格でも、 第1分野又は第2分野の得点が65点以上であれば、 次回は65点に満たなかった分野のみ受験して65点以上を得点すれば中級合格になります。 但し、 分野別合格の有効期間は次の試験1回に限ります。

上級試験の一部免除
○ 中級合格者は、 上級1次試験の 「経営に関する知識」 は免除になります。 但し、 免除の有効期間は、 中級合格後の次の試験とその次の試験2回に限ります。

上級1次試験の合格資格を延長
○ 上級1次試験合格者は、 合格の資格が、 翌年と翌々年の2回まで有効になります。


試験範囲

 経営学や経営の分野及びテーマはあまりにも広範で多岐にわたるので、大学における経営学教育や企業の経営実践の観点からみて、特に重要と思われる分野や項目を選んで試験範囲を設定しています。
現テキスト及び改訂テキストの何れで学習しても対応できる問題を出題します。

初 級
 経営理論 @科学的管理法、 Aフォードシステム、 B管理課程論、 C人間関係論、 D統合の哲学、 E官僚制理論、 F近代組織論、 Gコンティンジェンシー理論
 企業システム @企業・会社の諸形態、 A所有・経営・支配と経営目的、 B会社機関とコーポレートガバナンス、 C日本型企業システム、 DITと企業経営、 E企業の社会的責任と企業倫理、 F環境経営
 経営戦略 @経営戦略の概念と理論 (経営戦略の概念と体系、 多角化戦略と事業部制組織 (チャンドラー)、 戦略的経営 (アンソフ)、 競争戦略 (ポーター)、 D企業戦略、 E事業戦略、 F資源展開戦略、 G組織間関係戦略
 経営組織 @経営組織の基本形態 (ライン組織、 ファンクショナル組織、 ライン・アンド・スタッフ組織)、 A経営組織の諸形態 (職能別部門組織、 事業部制組織とカンパニー制、 マトリックス組織、 ネットワーク型組織、 プロジェクトチ−ム、 SBU)
 経営管理 @管理機能とマネジメント・プロセス、 A経営計画、 B動機付けとリーダーシップ、 Cコントロール
 経営基本機能 @財務管理、 Aマーケティング、 B人的資源管理、 C生産管理



中 級
第1分野
 経営戦略と組織 @経営戦略の概念と体系、 A全社戦略、 B事業戦略、 C機能別戦略、 D戦略分析のツール、 E戦略計画の立案、 F組織デザイン、 G組織文化と組織変革
 戦略的経営課題 @ITを活用した企業経営の最前線、 A見えない資産を活用した経営、 Bナレッジワーカー、 C知的財産権保護、 D情報セキュリテイ・リスクマネジメント、 D経営のグローバル化と戦略提携、 E経営のグローバル化と社会貢献、 F異文化経営、 G企業倫理、 Hコーポレートガバナンスとコンプライアンス経営、 I環境経営と循環型マネジメント、 J少子高齢化と企業経営、 Kアウトソーシング、 Lベンチャー企業、 MNPOのマネジメント、NMBO、 Oグループ連結経営、 P企業価値創造の経営財務、 Qビジネスモデル、 R危機管理、 セキュリティ・マネジメント、 S会社法の改正と企業経営、 顧客満足を高めるオペレーション戦略
第2分野
 アカウンティング&ファイナンス ○アカウンティング:@財務会計の枠組み・新制度、 A財務諸表の構造と分析、 B意思決定会計、 C業績管理会計
○ファイナンス:@運転資本管理、 Aリスクとリターン分析、 B資本コスト、 C投資決定、 D資本の調達、 E配当政策、 F企業価値分析、 GM&Aの財務評価
 マーケティング @マーケティング戦略の概要、 Aマーケティング・プロセス、 B市場標的と価値分析、 Cマーケティング調査、 D製品・サービス、 マ−ケティングチャネル戦略、 Eプローモーション戦略、 F価格戦略、 G企業文化と顧客志向
 人的資源管理 @雇用形態と人事制度、 A雇用管理 (採用、 配置、 移動、 退職)、 B人事評価と昇進・昇格、 C報酬制度、 D福利厚生、 E能力開発と組織開発、 Fキャリア形成、 G労働時間と勤務形態、 H労働組合と労使関係、 Iリーダーシップ、 J職場ストレスとメンタルヘルス

※「戦略的経営課題」 は、 毎回、 上記試験範囲の中から5項目選定して出題します。
  TOPページをご覧ください。



上 級
1次試験
経営に関する知識 @経営戦略・経営管理Aアカウンティング&ファイナンス Bマーケティング C人的資源管理
ケーススタディ 経営戦略に関するケース問題
2次試験
マネジメント・プランの作成 マネジメント・プランは、与件を設定したものとする。
マネジメント・プランのプレゼンテーション 受験者6〜7人をグループとし、パワーポイントで作成したマネジメント・プランを、順次プレゼンテーションする。
グールプ・ディスカッション  グループ単位で設定したテーマについて行う





[初級問題]
第1問 次の文章の空欄に当てはまる最も適切な語句を、下記の語群から選びなさい。
 地球環境問題への対応は、企業の外部に存在する利害関係者においてもさまざまな変化をもたらしている。投資家が投資先を選ぶ際に、地球環境への配慮を行っている企業を優先的に選んで投資する方法の1つに(   )がある。
〔語  群〕 @ エコ・ファンド A グリーン・コンシューマー B エコ・タウン C コンプライアンス
正解はこちらをドラック→(正 解)@


第2問 経営戦略の体系に関する次の文章を読み、以下の設問に答えなさい。
 企業行動は、( 1 )、集団、部門の各活動の集積であり、企業の戦略は階層レベルの違いによって、階層レベルが高い順から、( 2 )戦略、事業戦略、職能戦略に識別することができる。
(設問1) 文中の空欄( 1 )に当てはまる最も適切な語句を、次の語群から選びなさい。
〔語  群〕 @ 組織 A 個人 B 企業 C 事業
正解はこちらをドラック→(正 解)A
(設問2) 文中の空欄( 2 )に当てはまる最も適切な語句を、次の語群から選びなさい。
〔語  群〕 @ 営業 A 販売 B 企業 C 新製品開発
正解はこちらをドラック→(正 解)B


第3問 プロジェクト・チームに関する記述のうち、正しいものを選びなさい。
@ プロジェクト・チームはツー・ボス・システムなのであまり採用されることはない。
A   プロジェクト・チームは特定の目的達成や問題解決のために臨時に設置される。
B  プロジェクト・チームはわが国ではほとんど利用されていない形態である。
C  プロジェクト・チームは動態的組織というよりは静態的組織である。
正解はこちらをドラック→(正 解)A


第4問 次のマネジメント・サイクルに関する文章の空欄に当てはまる最も適切な語句を、下記の語群から選びなさい。
組織において、目的・目標を実現するために論理的・効率的に行動しようとするには、組織に属するメンバーやそのチームが、「計画」→「実施」→「審査」 というプロセスを通じて管理されなければならない。このプロセスは反復的に実行されるので、マネジメント・サイクルというが、一般にPlan−Do−(    )と表現されることもある。
〔語  群〕 @ Go A Back B Up C See
正解はこちらをドラック→(正 解)C


第5問 マネジメント・コントロールに関する次の記述のうち、正しいものを選びなさい。
@ 生産目標と結果としての生産量との差異は生産計画に影響しない。
A   経営コントロールとは、設定した目標とその結果との差異を把握し分析するとともに、修正等の措置を行うことである。
B  経営コントロールにおいて、生産物の量的基準と品質の基準を同時に達成することは不可能である。
C  工程管理は生産方法の管理であるから、生産物を所定の納期までに納品できるかという問題には関係ない。
正解はこちらをドラック→(正 解)A

[中級問題]


第1問 次の文章の空欄に当てはまる最も適切な語句を、下記の語群から選びなさい。
  企業買収の手法として、不特定多数の株主に対して、株式の公開買い付けを行うことを(   )という。これは、被買収企業側の経営陣との間に、同意がなくても行えることから敵対的買収の手法と見なされることも多い。
〔語  群〕 @ TOB A MBO B LBO C MBI
正解はこちらをドラック→(正 解)@


第2問 次の文章の空欄に当てはまる最も適切な語句を、下記の語群から選びなさい。
 大企業は規模の拡大とともに経営の機動性が低くなっていくという問題点がある。そこで、企業内部の活性化を図り、機動力を高めていくには、社内起業家を中心としながら、組織本体からスピンオフする形で新規事業を開発する(   )が効果的なものとして挙げられる。
〔語  群〕 @ ダイベストメント A インキュベーション B アウトソーシング C 社内ベンチャー
正解はこちらをドラック→(正 解)C


第3問 組織文化に関する次の記述のうち、正しいものを選びなさい。 
@組織で正式に承認された規則の体系である組織機構は組織成員の行動を強く規定するが、組織成員に共有された考え方である組織文化は抽象的であり、組織成員の行動をコントロールすることはない。
A   個別企業の文化は、経営理念、経営者のリーダーシップ、技術システムなどによりかなり影響を受けるが、その企業が属する国・社会・地域などマクロな環境の文化とは関係がない。
B  組織機構の変革は比較的容易であるのに対し組織文化の変革は困難であるが、経営者が強いリーダーシップを発揮して適切に働きかければ、組織文化の変革は可能である。
C  企業が高業績を上げるためには強力な支配的文化を持ち、組織成員が共通の価値観や考え方を強く持つことが必要であるから、支配的文化に対立する対抗文化は一切排除する必要がある。
正解はこちらをドラック→(正 解)B


第4問 企業の社会的責任に関する次の所見のうち、正しいものを選びなさい。  
@企業は経済的組織体であるから、生産やサービスなど経済に関する活動の優位性だけを追求することによって社会に応えていくことが本質的な責任である。
A  企業の社会的責任は個人―企業―社会の三層構造論を出発点とし、一企業の行動が社会に多大な影響を及ぼすことの重要性を認識するべきである。
B 企業不祥事が続発する原因は経営者の姿勢にあるから、行動憲章を制定したりコンプライアンス体制を整備することは無意味である。
C 万一企業不祥事が発生してしまった場合、情報開示よりも原因究明を先行させるべきであり、その責任追及も同時的に行う必要がある。  
正解はこちらをドラック→(正 解)A


第5問 次の価格用語〔語群1〕とその説明〔語群2〕の組み合わせのうち、下記の解答群から正しいものを選びなさい。
 大企業は規模の拡大とともに経営の機動性が低くなっていくという問題点がある。そこで、企業内部の活性化を図り、機動力を高めていくには、社内起業家を中心としながら、組織本体からスピンオフする形で新規事業を開発する(   )が効果的なものとして挙げられる。
〔語群1〕A参照価格 B名声価格 C慣習価格
〔語群2〕
ア 長期間価格が一定で維持され消費者もそれを当然と思っている価格のこと。
イ 競争が激しくなると予想される場合、早期普及を目指して低価格で参入すること。
ウ 消費者が対象商品に対して抱いている価格イメージで、心理的に比較する価格のこと。
エ 消費者にとり品質の判断が難しい商品に、意識的に高く付けられた価格のこと。価格が評価のよりどころになる場合利用される。
〔解答群〕
  A B C
@
A
B
C
正解はこちらをドラック→(正 解)B


第6問 創造性開発に効果的なものの組み合わせとして最も適切なものを、下記の解答群から選びなさい。 
〔解答群〕 @ A,C A A,D B B,E C D,E
正解はこちらをドラック→(正 解) A


[上級問題]

≪1次試験≫「経営管理に関する知識」
第1問 
現代の競争状況は、メガ・コンペティションとも称されるほどその激しさを増している。ライバル企業との激しい競争の中で長期的に業界平均以上の経営成果を上げる、すなわち持続的競争優位性を構築することが現代企業には求められている。
 業界によっては先発優位性や模倣困難性を生み出しやすい先発企業は、持続的競争優位性を構築しやすい状況にあるし、すでに構築している可能性もある。だが、後発企業にチャンスがないわけではない。先発企業は、過去の成功体験に囚われて技術や顧客ニーズの変化に対応できないかもしれない。あるいは先発企業が対抗してこないような状況を生み出す、すなわち脅威として見なされないような戦略をとることも出来るかもしれない。

 以上の説明をもとに、以下の設問に答えなさい。
(設問1)後発企業が競争優位性を構築するためには、どのような条件が必要かを述べなさい。(140〜160字)
(設問2)先発企業が競争優位性の持続可能性を維持するためには、どのような条件が必要かを述べなさい。(140〜160字)
第1問解答のポイント
(設問1)
 ある業界において後発企業が競争優位性を生み出すためには、先発企業の持つ戦略(フレームワーク)では捉えきれない変化を読み取り、その変化を競争のルールのシフトへと結びつけることや、大規模な先発企業が対抗手段に出ないようなインセンティブを生み出す戦略をとる必要がある、などの点がポイントである。
(設問2)
 ある業界において先発企業が競争優位性の持続可能性を高めるためには、環境の急激な変化(競争のルールのシフトなど)に対応する、あるいは環境の急激な変化を自ら作り出せるように、先発優位性や模倣困難性を絶えず強化していくことが必要である、などの点がポイントである。


第2問 
 次の専門用語のうち、いずれかを選択して説明しなさい。(100字以内)
 (1)  選択と集中
 (2)  カンパニー制
(1)選択と集中
 選択と集中とは、自社の強みを活かせるただ1つのコア事業に資源を集中的に投入することを意味している。ただし、企業成長を考えると、ただ1つのコア事業のみで成長を続けることは難しいため、自社のコンピタンスを認識し、当該コンピタンスを共有できる新たな事業を生み出す必要性もあること、などを理解していることがポイントとなる。

(2)カンパニー制

「カンパニー制」はいわば「社内分社」のことである。会社の資本金が各カンパニーに割り当てられ、従来の事業部に比べて、より大きな投資権限や人事権が与えられている。各カンパニーは、損益というフロー面だけでなく、バランスシートという面からも経営責任を負っている。


≪1次試験≫「ケーススタディ」
気象ビジネスの「(株)ウェザーニュ―ズ」のケースを読み、次の設問に答える。

(設問1)規制を突破し新規事業を創造するポイントは何か。
(設問2)ウェザーニューズの事業システムの特徴は何か。
(設問3)経営者のリーダーシップの特性は何か。

≪2次試験≫「経営課題についてレポート」
グローバルな社会・経済・経営環境の変化を踏まえて、日本企業が成長していくための経営革新の諸方策について、次の3つのキーワードを用いて論述しなさい。(4000字以内)

キーワード:戦略的提携  ITの活用  人材開発

※1次試験「ケーススタディ」、2次試験の「経営課題についてのレポート」の解答ポイントは割愛します。

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